zimoの俳優修業2

テーマは非日常

11/21 遠藤周作「沈黙」を読んだ

なぜ日本で映画化できなかったのか。

 

漫画ばかり作っている場合ではないのではないだろうか。

漫画原作にしてもMARVELとも比べられないくらいだ。

 

正直、日本教無宗教な私には解ったとはいえない、理解想像は出来るが実感を持ちきれない部分は多くある。

その意味では、この本も日本人キリスト教徒が書いたもので、カトリック教会からも賛否両論はあるもので、それこそ日本で映画化するべきではなかったのだろうか。

日本人キリスト教徒映画監督が(いるかわからないが)撮るべきだったのではないだろうか。

 

 

 

小学校で踏み絵を習ったときは、自分だったら信仰者でも形だけすぐ踏むばいい。と思っていた。

 

この本の主人公はキリスト教パードレなので日本が悪者のようにみえる。

だが御奉行はその中では理解ある人物のように描かれており、主人公ロドリゴも棄教しても、主を裏切ってはおらず、基督に踏んでいいと言われたとも言う。

このあたりが賛否両論言われるところだが、一貫して神は沈黙しつづけ、ギリシャ悲劇のようにデウスエクスマキナは起こらない。

主人公ロドリゴは信仰によって、救われているとも、信仰を捨てきれないために苦しんでいるとも見える。

 

読んでいながらTHEBEEを思い出した。

911によって舞台化しようと思いついたという舞台だが、人と人とはどうしたらわかりあえるのか、良きソマリア人の説話があるのになぜ戦争は無くならないのかということを考えた。それは僕が宗教を理解していないということかもしれないが。